会員者情報
企業名 | 株式会社コンテック |
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所在地 | 鹿児島市紫原6丁目1番18号 |
電話 | 099-206-3939 |
名前 | 代表取締役 堂園 哲也 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2006,2月号掲載)
コンテナの販売、レンタルを行う株式会社コンテックは、㈱カーネギー産業を中核とするKSSグループの一員として平成11年に設立された。農家の四男に生まれた堂園社長は、自分の才覚と努力次第で道が開ける商売に魅力を感じ、商売を覚えていつか独立したいという夢を持っていた。京都のポンプ製造販売業者に勤めていた18歳の頃、「道は開ける」や「人を動かす」などデール・カーネギーの著書に接し、今までの自分にない世界が広がっていくような感動を覚え、いつか独立したときには「カーネギー」の名を屋号か社名に使いたいと心に決めていた。
夢は昭和51年に社長が23歳の時、カーネギー産業として実現することになる。当初は、離島の建設業者等を相手に土木資材、船舶用品の販売をスタート、その後、鹿児島市場でも営業を展開し、建設工事、土木工事における特殊部門の資材販売、工事請負の分野で業績を伸ばした。現在、堂園社長は、㈱カーネギー産業、アジアテック㈱、㈱コンテック、一本桜温泉センター、和食亭桜処からなるKSSグループの代表を務め、全体の従業員数は160名ほどになる。グループの企業理念は「豊かさ追求」、物心ともに豊かな生活を創意と行動で築き上げようというものある。
自社で市内にコンテナハウスを造ったのをきっかけに、堂園社長はコンテナの多様な可能性に注目、新たに会社コンテックを設立することになった。コンテナの製造は、現在、上海、大連などの中国沿岸部が中心地となっている。手作業が多いので人件費が安いこと、運搬の関係で海が隣接した地域が適しているからである。これまで東京の商社を通じて購入していたが、コスト削減を図るため昨年から直接輸入するようになった。
昨年4月、鹿児島大学を卒業した中国人留学生の金さんを採用したことで、中国の工場
と直接交渉ができるようになったことも大きい。
コンテナには標準コンテナのドライコンテナ(10、12、20、40フィート)と、冷蔵・冷凍用のリーファコンテナ(12、20、40フィート)がある。コンテックは鹿児島市の七ツ島にコンテナヤードを有しており、鹿児島-沖縄・奄美航路をはじめ県内の船会社で使用されるリースコンテナの約7割をカバーしている。船会社自身もコンテナを所有しているが、メンテナンス等の問題から最近はレンタルの需要が増えているという。
貨物輸送用以外にもコンテナの用途は幅広い。自由に温度調節ができるリーファコンテナは、焼酎会社の原料さつまいも、食品会社・デパートの生鮮食品の貯蔵庫などとしても利用されている。ドライコンテナは、トランクルームとして一般的に利用されているが、休息所、切符売り場、簡易店舗などのほか、数本を組み合わせることで事務所や住宅などにも利用可能である。設置、移動が簡単で、施工の費用や日数を大幅に削減することができるのも魅力である。コンテックでは、コンテナの様々な利用方法を開発・提案しており、中国の工場での製造、鹿児島での設置や内外装仕上げなど、用途に応じた柔軟な対応が可能である。
中国で製作したコンテナを運んでくる時には、その中に商品を入れてくることもあり、最近ではコンテナで運ぶ中身にも関心を持つようになった。堂園社長の中では、コンテナを活用した中国と鹿児島の物流の拡大のための新たな構想が膨らみつつある。
(貿易ニュース鹿児島2006.2月号掲載)