会員者情報
企業名 | 株式会社有村屋 |
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所在地 | 鹿児島市南栄3丁目24-5 |
電話 | 099-269-5711 |
名前 | 代表取締役社長 有村 興一 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2005,4月号掲載)
今年で創立94年を迎えるさつま揚げの老舗「有村屋」の歴史は、大正元年に社長の祖父が蒲鉾店を創業したことからはじまる。昭和5年に社長の父盛吉氏が経営を引き継ぎ、昭和26年に有限会社有村屋本店を設立、昭和47年に株式会社となり社名を有村屋に変更した。かつては結婚式場も経営し、引き出物用に蒲鉾を作っていた。今の有村屋の商品の三ツ盃マークはその時のなごりである。
鹿児島市南栄の本社・工場のほか、鹿児島、宮崎、東京に10店舗を有し、従業員75名、年商10億円超と県内有数のさつま揚げメーカーとしての地位を占めている。興一氏は昭和47年に31歳の若さで社長に就任、今日に至っている。現在、長男の雅人氏がマネージャーとして東京での営業を、次男の一喜氏が常務として鹿児島の工場をそれぞれ担当し、社長を支えている。
さつま揚げは、取れたての新鮮な魚をすり身にし、地酒などで味付けして油で揚げたものだが、藩政時代に琉球から伝わった中国料理の「揚げる」技法が古来からの蒲鉾作りの製法に加わって出来たと言われており、琉球の“チキアゲ”がなまって鹿児島では“つけあげ”とも呼ばれている。エソ、グチ、タラ、イワシなど原料となる様々な魚は水揚げされた港近くの委託工場ですり身に加工され、有村屋の工場には冷凍状態で届けられる。これらのすり身を練りつぶし、地酒、調味料などで味付け、にんじん、ゴボウなどの野菜を加えるなどした後、菜種油で揚げてさつま揚げが出来上がる。