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その1~建値の決め方~

当協会の理事で,弓場貿易株式会社社長の弓場秋信氏による,すぐに役立つワンポイント貿易アドバイス!

その1~建値の決め方~

弓場秋信氏まず輸入するに当り必要な商材を探し価格交渉に入りますが、貿易の建値はFOB(輸出港本船積込渡し値段)、C&F(運賃込み値段)、CIF(運賃保険料込み値段)が一般的に使われます。ではどの建値が最も有利か、それを見出すためにどのような作業が必要かを述べます。但しCIFについては次回に譲ります。
輸出者からの見積りはFOBとC&Fの両建値で貰いその差額を計算します。その額が先方の支払い海上運賃です。そこで日本サイドで船舶代理店を通じて海上運賃の見積りを依頼します。そして日本での運賃が安い場合はFOBを、その逆はC&Fを選択します。私の過去の経験では、開発途上国からの輸入はC&Fが安く、中進国や先進国からの輸入は、輸入者や通関を依頼する先の代理店の実績で、安い運賃が得られFOBを選択する事があります。
コスト低減が求められる今、例え1万円でも知恵を絞ってコストを下げる努力をすべきであろうと思います。
(貿易ニュース鹿児島2002.9月号掲載)

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