㈱ヒガシマル
会員者情報
企業名 | 株式会社ヒガシマル |
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所在地 | 日置郡伊集院町猪鹿倉20 |
電話 | 099-273-3859 |
名前 | 代表取締役社長 東 吉太郎 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2004,4月号掲載)
株式会社ヒガシマルの設立は昭和54年10月。主にクルマエビ用配合飼料,魚類用配合飼料及び即席麺類,乾麺,めんつゆの製造・販売を行っている。伊集院町に本社を置き,鹿児島市と串木野市にも工場を持つ。福岡,沖縄,愛媛,神奈川に営業所がある。
ヒガシマルでは養殖用の飼料が一番の売り上げを占め,金額にして約4億円を輸出している。特にエビ用の配合飼料に関してはヒガシマルが大半のシェアを占めている。原料の魚粉は,東南アジアやチリ,エクアドルなどから仕入れており,輸入した原料は串木野市にある研究所で分析・研究し,配合している。ベトナム,中国などとも取り引きしている。
ベトナムの田舎を訪れたときに,偶然ヒガシマルの飼料を使って,稚魚を育てている人と出会い,感動した経験がある。輸出入は貿易会社を通じて行っている。自社に海外の担当者もおり,商社を通じて引き合い情報を随時出したり,情報を入手したりしている。今後はインド,バングラディシュ,イランなども視野に入れていきたいが,ノウハウや知識の蓄積から始めなければならないため,大変なことが多い。貧富の差も問題だ。中国との取引も人の問題等,なかなか難しい。
平成5年には出資比率100%のクルマエビ養殖事 エビ用の配合飼料 業を目的とした子会社をオーストラリアに設立した。
乾麺類の販売を行う株式会社島原素麺本舗もヒガシマルの子会社である。食品事業の方は,少しずつ全国進出していっている。
株式会社ヒガシマルの飲食レジャー業務を請け負う有限会社ヒガシマル開発ではジョイフルランド宮田石を営業しており,サウナ等も完備した温泉施設が9月末に完成する予定。既にTV局の取材が来ている。
東社長は50年頃から世界中を駆け回っていた。今では行っていない国を数えた方が早い。会社を立ち上げて57年間走り続けてきたという東社長は,会社は現場が一番大事で,現場を大切にしていない会社はダメになるという現場主義だ。仕事には厳しく取り組んで,今後も『感謝と奉仕 創造と挑戦』という社訓のもと,鹿児島の発展のために頑張りたいとのこと。
本坊酒造㈱
会員者情報
企業名 | 本坊酒造株式会社 |
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所在地 | 〒892-0823 鹿児島市住吉町1-5 |
電話 | 099-226-1294 |
名前 | 企画・管理部 企画課 課長 下原 浩 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2013,12月号掲載)
本坊酒造株式会社は明治5年の創業。
本業は、皆様ご存じのとおり焼酎などの酒類製造販売であるが、ほかにも山林農園経営、観光事業、不動産業などを行っている。
鹿児島市住吉町に本社を置き、生産工場は鹿児島、宮崎だけでなく、山梨県石和(山梨工場)、長野県宮田村(信州工場)にもある。支店・営業所は東京・大阪・福岡等全国5カ所に展開している。
本坊酒造は県内有数の焼酎メーカーであり、チョット商品名を考えただけでも、霧島山系天然水利用の「石の蔵から」、黄金千貫仕込み「桜島」、黒麹かめ壺仕込み「貴匠蔵」や、ほかにも「桜岳」、「太古屋久の島」「蔵出し光遠」など沢山ある。
今日は、焼酎の話ではなく、本坊酒造(株)で製造しているという洋酒、特にワインについて本社企画課長の下原さんにお話をお伺いしました。
『 鹿児島で焼酎メーカーとして有名な本坊酒造(株)が、東洋のボルドーと呼ばれる甲府盆地に洋酒生産の拠点として山梨工場を置いたのは、昭和35年(1960年)のことです。この一帯は、冬は寒く夏暑い、雨が少なく日照時間が長いといった内陸性の気候を持ち、ブドウの栽培には非常に適したところで、中でも工場のある石和(いさわ)は砂礫地帯で水はけが良く、地温が高いため、甲府盆地随一のブドウ早出し地帯として有名なところです。
それ以来40年以上にわたり本坊酒造はマルスワインMARS WINEというブランド名でワインを生産し、全国各地に美味しいワインを送り出しています。
また、マルスウィスキー MARS WHISKYというブランド名でウィスキーも生産してますが、これは長野県駒ヶ岳の花崗岩質土壌が産み出す天然ミネラルウオーターを使用して、信州工場(昭和60年新設)で生産されています。マルスウィスキーは、以前山梨で生産されていた時期も含めますと、30年以上にわたり出荷されています。大手のサントリーやニッカも参加する国産ウィスキー品評会で、ベストワンになったこともあり、日本の多くのウィスキーの中にあって隠れた銘酒としてウィスキー通の間では高く評価されています。
会社の当時の役員たちが、焼酎の生産・販売のみにとらわれず、大消費地東京の近くの良い環境のもとで、美味しいワインとウィスキーの生産を始めたわけですから、これは本当に先見の明があったと思います。
こうして、関東方面では、本坊酒造は「マルスワイン」「マルスウイスキー」を通じて洋酒メーカーとしての知名度が上がったのですが、最近は焼酎ブームのおかげで焼酎メーカーとしての認知度も高くなってきています。
さて、国内の年間のワインの消費量は10年ほど前は一人当たり1㍑ほどでしたが、今は2.5㍑と増えています。ちなみにアメリカの一人当たりの年間消費量は11㍑。ワイン王国フランスでは56㍑です。日本国内で最も消費が多いのは関東地区です。反対に消費が一番少ないのは鹿児島です。
このワインが一番売れてない鹿児島でワインを啓蒙したい。そして、焼酎だけの本坊酒造ではないということをPRしたいと思い、9年前から「ワインフェスティバルin鹿児島」を開催しています。今年は、去る11月22日(土)城山観光ホテルで400名の方々のご参加をいただき開催いたしました。11月20日(木)のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日を受けて、当日はフランスから届いたボージョレ・ヌーヴォーのほか、当社の山梨産マルスワインをはじめ、国産の新酒、世界各国56種類のワインを取りそろえ、オペラやジャズ演奏など様々なプログラムをお楽しみ頂きながら、ワインと料理をご堪能頂きました。ワインフェスティバルは毎年開催いたしますので、今回ご参加いただけなかった皆様には、ぜひ来年ご参加頂きたいと思います。
ワインが醸し出す雰囲気は焼酎には無い物があります。「ワインを飲む人に悪い人はいない」と言われるほど、飲んで笑って、楽しい雰囲気を醸し出せる飲み物です。来年のご参加を楽しみにお待ち申し上げております。
本坊酒造は、スペイン最高品質のワインを産するリオハ地方の代表的なワインメーカー「ファウステーノ社」の日本代理店となるなど、輸入ワインの取り扱いも行っています。ちなみに、今年は本坊酒造でボジョレーヌーボーは7000本確保いたしました。
日本のワインの輸入量は増えています。輸入ワインと国産ワインで価格競争すること自体に無理があります。日本と違い、外国のワインには昔からの長い歴史と文化があり、フランスなどは、そこそこのワインから高級なワインまでのかなり幅広く生産されています。そのため値段もいろいろありますが、国内産はどうしてもコストがかかってしまいます。
しかし、最近の消費者は、美味しいもの、特別なもの、希少価値のあるもの、安全なものなど、目が肥え、口が肥え、情報に強くなり、本物嗜好が高まっています。安ければいいと言うだけではなくなっています。
本坊酒造では、数年前より山梨県韮崎市に日之城農場を開園し、新たなマルスワイン造りへの取り組みをはじめています。また、本社ビル地下にワインセラー「ラ・カーブ・アッシュ」を設け、会員制ワインクラブ「クラブ・アッシュ」もオープンさせました。
鹿児島のワイン文化を育てることにも全力を尽くしていきたいと考えています。