会員者情報
企業名 | (株))上組志布志支店鹿児島出張所 |
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所在地 | 鹿児島支店 鹿児島市南栄3丁目19-3 志布志支店 鹿児島県志布志市志布志町志布志3306 |
電話 | 鹿児島支店 099-269-4523 志布志支店 099-473-2486 |
名前 | 上組鹿児島支店 課長 遠矢 信行 氏 他 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2006,8月号掲載)
国際物流ネットワークを展開している上組の創業は古く、1867年(慶応3年)に神戸港開港とともに、運上所出入りの外国貨物の運搬を取扱う団体「神戸浜仲」として誕生している。
上組と改称されたのは1873年(明治6年)である。
現在は 国内、海外に拠点網をもち、港湾運送事業を始め、倉庫業、通関業、貨物自動車運送事業など、さまざまな営業分野があり、国内外貨物を荷役、保管、輸送する体制を整え、国際複合一貫輸送を推進している。
本県では、鹿児島港と志布志港に支店を置き、畜産王国・鹿児島県に欠かせない飼料原料を中心とした輸出入業務を行っている。鹿児島支店は、1973年(昭和48年)福岡支店・鹿児島出張所として設置、志布志支店は1987年(昭和62年)福岡支店・志布志出張所として設置された。
ここで、全国有数の農業県・畜産県である本県の飼料事情に触れてみたい。
本県の肉用牛、豚、採卵鶏、ブロイラーの飼養頭数、出荷頭数は全国1,2位を占めている。このため鹿児島市、志布志市、出水市など県内各地に配合飼料工場が建設され、良質な配合飼料が、県内はもとより九州各県まで供給されている。これら配合飼料の原料はほとんどは海外から鹿児島港、志布志港に輸入されている。
輸入される飼料原料は、トウモロコシ、マイロ、大豆粕、大麦・小麦、魚粉等、かなりの種類があり、又、直接給餌する乾牧草等も多量に輸入されている。輸入先はトウモロコシの主産地であるアメリカ合衆国を筆頭にカナダ、オーストラリア、ブラジル、アルゼンチン、中国などである。
このような畜産の盛んな本県において、上組では、鹿児島港、志布志港にそれぞれサイロ、飼料保管施設(普通倉庫、くん蒸倉庫)等を整備し、港湾運送業務・倉庫業・通関業・貨物自動車運送事業等の業務を行っている。
鹿児島支店、志布志支店ともに輸入業務のほとんどが飼料であるが、コンテナターミナル施設のある志布志支店では、世界各国より韓国、台湾及び中国を経由して雑貨・日用品類等が輸入されている。また、都城の住友化学ゴムのタイヤ製品を北米に輸出している。
志布志支店は中国の民生輪船の代理店としてコンテナ船の本船荷役及びコンテナーターミナル業務を行い、大連からの稲わら等を大量に取り扱い、輸入通関していたが、現在この航路は休止になっており、1日も早い再開が望まれている。
鹿児島支店、志布志支店ともに飼料の輸入取り扱いが多く、輸出が少ないのが現状だが、コンテナ施設を有する志布志港においては、帰りの空のコンテナを有効利用して輸出をもっと増やしていきたいと努力している。
上組では、これからも本県の主要産業である畜産業の発展のために、良質な配合飼料の安定供給に貢献するともに、さらによりよい物流サービスを構築し、飼料以外の輸出入貨物の推進を図っていきたいと考えている。