会員者情報
企業名 | ロイヤルブランド貿易 |
---|---|
所在地 | 鹿児島市明和2丁目35-13 |
電話 | 099-282-7878 |
名前 | 代表取締役 有馬 戦男 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,11月号掲載)
10月20日からのタイ・ベトナム経済ミッションにご参加いただくロイヤルブランド貿易を訪問し、代表取締役の有馬戦男(いくお)社長にお話をお伺いした。
取材班は「ロイヤルブランド貿易」という会社にお伺いしたつもりでいたが、実際は「ナショナルホーム開発株式会社」の中にロイヤルブランド貿易事業部があるとのことでした。
もちろん有馬社長は「ナショナルホーム開発株式会社」の代表取締役社長を務めておられるということで、関連会社としては「太陽熱温水器株式会社」「日本ソーラー設備株式会社」がありました。
『本社はすべて鹿児島においているが、事業本部は福岡に置いてある。将来的には、全国展開をしたいと思っている。九州では、福岡、熊本、長崎、宮崎に営業所をかまえ、太陽熱温水器、住宅用・業務用太陽光発電システム(ソーラー)、灯油ボイラー等の販売施行を行っている。
各地の官公庁職員共済会・厚生会や学校生協の指定店にも指名され、これまで大きな信用を培ってきた。これまでに築き上げた顧客リストは2万件にも上る。この顧客を相手に新たな事業が何か出来ないかと考え,貿易部門を立ち上げることとした。新たに資金を投入せずに,現在の延長線上に貿易部門を構築し、事業を展開していくという考え方だ。
ロイヤルブランド貿易で取り扱う商品は、インターネットでの販売をも考えており,現在ホームページは工事中である。世間では、インターネット販売に乗り出したもののうまくいかず、撤退したという話をごまんと聞いている。そのためインターネット関係の研修もいろいろ受けて、研究してきたが、要はインターネットでは、検索した場合の順位が上位に来ないと見て貰えないので、商品や会社の知名度が大変重要であるということと,インターネット販売で失敗した会社は,ホームページを総務部門などの職員だけで作らせたため、営業のイロハが活かせず、消費者のニーズも掴めず、宣伝も中途半端になり、結果的にアクセスはあるものの、営業には結びつかなかったのではないかということに気が付いた。
そこで、まずは当社を信頼いただいている2万件の優良顧客の方々に対して、案内を差し上げインターネット取引を目指したいと考えている。もちろん、ホームページは現在営業を行っている職員に作らせている。
商品は、世界中からその国の文化芸術の薫りのする本物を集め、提供していきたいと考えている。特に古い歴史と文化に支えられたヨーロッパの家具や、調度品、装飾品、美術品等々は、お客様の満足度も高いのではないかと思っている。
鹿児島県貿易協会のミッションに昨年も参加し、今年もタイ・ベトナムに行くわけであるが、当面アジアで、顧客の方々に満足いただける良いものはないか探してみたいと思う。
アジアの商品の中では,マレーシアやタイのピューターに注目している。素材も良く、彫金等もしっかりしており、芸術的な側面も持ち合わせている。
商品を扱うということは、そこの文化を扱うことだと思う。そういう点では、世界の楽器を取り扱うということも、なかなか面白いのではないかと思っている。
貿易は、目を肥やさなければ必ず失敗する。自己責任で、商品の買付は行わなければならないのである。「だまされた」と言っているばかりでは、先に進まない。
相手国の政治・経済の状況、商習慣、人間性、文化などの多くの予備知識を入れてから、商売をすることが大事だ。
今の世の中、いい物が安くても売れない。みんな大抵の物は既に持っているし,物に対する価値観、ニーズが変わってきている。これからのキーワードは 「美しく」 「幸せで」 「楽しく」 「健康で」 「長生きする」 であり,これらに関連する商品に人々がお金を使う時代になってきた。このことを追求していくと、最終的にはすべてヨーロッパの製品や生き方に行き着くのではないかと思う。これからも、物を通じて人を感動させるような仕事をしていきたい。』
(貿易ニュース鹿児島2003.11月号掲載)