会員者情報
企業名 | 日本通運株式会社鹿児島支店 |
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所在地 | 鹿児島市南栄4丁目43番地 |
電話 | 099-269-6111 |
名前 | 鹿児島海運事業所 所長 池上 信二 氏 |
インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,10月号掲載)
日本通運株式会社は国内に1,100カ所,海外の158都市に288の拠点を持つ。
鹿児島県内には,鹿児島市内に統括支店と5つの事業所及びペリカン・アロー支店を置き,地方の各市町に14カ所の支店や営業所を配置している。
市内店所の業務はある程度専業化しており,主な業務をあげると,海運事業所の担当する外航・内航関連の荷役,通関,飛鳥やカプリコーンなどの大型客船の船舶代理店,倉庫業務のほか,地域トラック,JRコンテナー,引越,美術品業務,銀行・郵便局関係・会社関係の現金輸送などの警備輸送業務,ロケット関連や風車等の重量品・精密機器運搬据付業務,離島航路関連業務,ペリカン・アロー,航空貨物,旅行業務をそれぞれが分担している。その他飼料・肥料工場の製造ラインにも鹿児島支店の持つ作業子会社を中心に携わっており,あらゆる物流に対応できる体制が整っている。最近の話題としては,川内港で来年3月に運行開始される九州新幹線車両の陸揚げや陸送を担当した。
環境問題が深刻化する中,全社的に取り組んでいるのが,トラックからコンテナへ,トラックから船へのモーダルシフトである。そのための条件整備も進められており,地球に優しい輸送を選択してもらいたい。
現在の鹿児島港で取り扱う外航の荷物は飼料が主であり,コンテナ船誘致も厳しい現状では港の活性化にはまだ時が必要だ。以前は飼料用大麦が県内に6万㌧の備蓄があり,更新が行われ,内陸倉庫も活気があった。それがミニマムアクセス米の数量増加により,飼料用大麦の備蓄制度が見直され,今では倉庫がレストランやショップに利用されているように,かなりの倉庫が業務変容している。我社の倉庫も駐車場になったり,空きのままとなっている。当社では今行われているミニマムアクセス米や輸出米の基地としての更なる取り扱い増加を図るため,倉庫の低温機能を充実させ,それにより誘致数量も増やせることを期待している。そのほか にも有効利用を働きかけていきたい。
この11月から博多-上海間にPORO船の高速船が初めて就航する。近い将来鹿児島-中国間でも需要はでる。博多と役割分担し,この谷山港で実現できない物かと考えている。